子どもに絵本を読んであげるのが大好きなアラフォーワーママのミドリです。
絵本の読み聞かせしていると、ときどきこの年齢(月齢)の子にはどんな絵本を読んであげたらいいんだろうと迷ってしまう時がありませんか?
私も迷ってしまうことが多々あります。
特に最近は、もうすぐ4歳3ヶ月になる娘の絵本の好みが以前とは明らかに変わってきたので、新たな絵本の開拓ばかりしています。
ちなみに、娘が最近好む絵本は
- 自分と同じ4歳くらいの女の子が登場するお話
- お友だち関係にまつわるお話
- 自分や他の人たちの気持ちに関するお話
といったものが多いです。
あとは、猫関係かな~
今日は実際に娘に読み聞かせて、娘が食い入るように絵に見入り、何度も読んでとせがむ絵本を10冊ご紹介したいと思います。
こんとあき
娘が2歳の頃から本棚に並べてあったのですが、最近になってやっと興味を示しました。
生まれた時から一緒にいるぬいぐるみのこんと、おばあちゃんの家がある砂丘町まで2人でお出かけするお話。
自分と同じような幼い女の子がこんと2人で電車に乗ってお弁当を食べたり、砂丘では犬にさらわれたこんを助けに行ったり。ちょっとした冒険談です。
4歳の娘にとったら、ドキドキするお話で、自分一人でも絵本を広げて絵を読んでいます。
おでかけのまえに
『こんとあき』と同様、林明子さんの絵がほっこりします。この本は2歳の時から娘のお気に入りです。朝ごはんの場面が特に好きなんだそうです。
お手伝いするつもりが逆に邪魔してしまっている場面がいくつも出てくるのですが、幼い子どものあるあるがいっぱいで親子ともに共感できます。
親子3人でピクニックに出かける最後の場面と、背表紙のピクニック中の3人を眺めて、自分と重ねて幸福を感じているようです。
あのこのたからもの
4歳の娘にはとても仲の良いお友達がいるのですが、どんなに仲良しでもけんかしちゃうことがあります。
「今日、Aちゃん(娘の一番の仲良しさん)はBちゃん(クラスの他のお友だち)と遊んでばかりいて、たまちゃん(娘)とは遊ばなかった…」なんて娘がぽそっと言うのを聞いた日には、娘はお友だちを怒らせちゃったのかな、大丈夫かななんて心配で心配でたまらなくなります。
でも、これからいろんなことをたくさん経験して人間関係を学んでいく時期なので、母親の私があまりにうろたえるのもなんだなと思い、女の子同士の人間関係に関するこの絵本を読んであげました。
自分の立場だけでなく、相手の立場に立ってものを考えたり、相手の良い所をもう一度振り返ったり、娘に新しい視点を与えてくれた絵本です。
毎日読む本ではないですが、時々思い出して読んで欲しがる絵本です。
おちゃのじかんにきたとら
やはり4歳くらいの女の子が登場する絵本です。おやつの時間ではなくて「お茶の時間」というのになんだかワクワクしてきます。
お茶の時間にはサンドイッチやビスケットやケーキなどたくさんの食べ物がテーブルに並べられています。
飲み物はティーポットに入ったお茶とミルクポットに入った牛乳。これでミルクティーを作るんだろうな。
テーブルの上のものをすべて平らげてもまだお腹がいっぱいにならないトラはキッチンを物色しはじめます。
この時点で、大人は、まさかこのお母さんと女の子が食べられてしまうのでは…と不安になってしまいます。でも、娘にはそんな不安はないようです。
というのも、挿絵のトラは礼儀正しくやさしそうな顔をしているし、女の子はまるで飼い猫をかわいがるようにトラに抱きついたりしっぽにすりすりしたりしているから。
お母さんと女の子の洋服の色がとてもファッショナブルなところも娘は気に入っているみたいです。
こねこのチョコレート
これも4歳の女の子が主人公の絵本です。
弟のためにプレゼントを選ぶやさしい気持ち、食べちゃいけないとわかっていても食べたくなってしまう気持ち、我慢できなかった自分を恥ずかしく思う気持ち、弟がどんなにがっかりするかに思いを至す気持ち、家族が自分のことをどう思うか心配する気持ちなどなど、子どもにとっての共感ポイントがたくさんあります。
絵本の登場人物たちの行動や気持ちを、自分事のようにとらえてハラハラしたり、「それはだめだよね~」なんて客観的にコメントしたり、一緒に読んでいて娘の成長が感じられる1冊でした。
あくたれラルフ
可愛いとは言えない独特の絵ですが、娘はすぐにこの絵に魅せられました。
あくたれの限りを尽くしてサーカスに置き去りにされた飼い猫のラルフ。サーカスでのひどい扱いに耐え切れず逃げ出すラルフ。ラルフをずっと探していた飼い主のセイラと再会した時の場面がとても良かった。
優等生タイプの娘は、お友だちが何かお約束と違うことをしたりするとすぐに注意するタイプ。ラルフのあくたれぶりについても注意するのかなと観察していましたが、娘は何も言わずにラルフのあくたれぶりを黙ってじーっとみていました。
本当は自分も羽目を外したい時があるけど、性格的にそうできない娘は、ラルフを通して空想の世界でいたずらを体験してスカッとしているのかも…
あったかいな
飼い猫のミーちゃんの出産とそれを見守るゆうちゃんとあっちゃんのお話。生まれたばかりの子猫を触ろうとしたあっちゃんとゆうちゃんに、母猫のミーちゃんが「フゥーッ!」と威嚇する場面は迫力満点!娘はこの場面に釘付けです。
読み終わった後もこのページに戻って、「どうしてミーちゃんは怒っているの?」と疑問の様子。「子猫をとられないように守っているんだよ、お母さんもたまちゃんが生まれたばかりの時はたまちゃんを守るためにフゥ―ッ!って言ってたよ」と話してあげると、「そうなんだ~」とうれしそうに抱きついてきました。
夜、お布団でゆうちゃんのお母さんが、ゆうちゃんが生まれた時のお話をしている場面も大好き。このページを真似して自分が生まれた時のことを聞きたがる娘が愛おしくてたまりません。
命の大切さが学べるだけでなく、自分がいかに愛されているかが確認できるとても素敵な絵本です。
おこる
女の子だけではなくて、男の子にもおすすめの絵本です。前半は月曜日から日曜日までおこられてばかりの僕の1週間が描かれています。あるあるな内容に、子どもなら誰でもすっと絵本の世界に入り込めるのではないでしょうか。
この絵本では自分がおこられる場面だけではなく、自分が他人に対しておこる場面も描かれていて、どうして人はおこるのだろうと問題提起しています。
- 物事には必ず両面あることが描かれていること
- 問題提起に対して正解を与えないことで、子どもに考えさせる機会を与えていること
とても素晴らしい点だと思います。
哲学的な内容の絵本ですが、子どもだからとあなどることなかれ。この絵本を何度も読みたがる娘を見て、この絵本から娘が何か大きなものを得ていることを確信しました。
かいじゅうたちのいるところ
主人公は男の子だし、変な怪獣が出てくるけれど、なぜが娘が大好きな1冊。
子どもってエネルギーのかたまりですよね。そのエネルギーを発散させることが大事だとはわかっているんですが、そのやり方が乱暴だったりちょっとやりすぎっていう時、親としてはやっぱり叱りたくなっちゃう。
叱られた子どもはしょんぼりしたり、反発したり。でも、子どもが自分の心を整えて落ち着いてきたときには、やっぱりいつもの安らげる場所に戻りたいものですよね。
この絵本の素晴らしいところは、空想の冒険から帰ってきたマックスに温かい夕食が用意されているところ。
我が家でも、この絵本のように、オーバーヒートした娘がクールダウンした時には、暖かく迎えてあげたいと思います。
まとめ
女の子は比較的精神的発達が早いので、4歳ともなると少しずつ他人の気持ちがわかるようになってきます。
でも、まだまだ発達途中の子どもたちですから、当然幼稚園や保育園では衝突することもあるでしょう。
人間関係がうまくいくためには、相手の気持ちを推し量ったり、自分の気持ちを把握して相手に伝えられるようになることが欠かせません。
絵本を通して、気持ちというものを学んでもらえるといいな~と思っています。
また、4歳児は女の子であってもエネルギーの塊です。もちろん実体験でエネルギーを発散させてあげるのが一番良いとは思いますが、空想の世界を通しても、体験させてあげられるとよいですよね。
娘のためだけでなく、私のためにも、いい絵本を今後もたくさん読みたいです。